

海近くに住んでいる人「少しずつ津波の災害警戒区域が増えてるみたい」
そんな疑問にお答えします。
✔本記事の内容
- 津波災害警戒区域の内容
- 津波災害警戒区域のエリア
現時点(令和3年5月30日時点)での情報となります。
津波災害警戒区域とは

平成23年3月の東日本大震災の甚大な津波被害を教訓に、
最大クラスの津波が発生した場合でも
「何としても人命を守る」という考え方で、
ハード・ソフトの施策を柔軟に組み合わせて総動員させる
「多重防御」の発想により、
地域活性化の観点も含めた総合的な地域づくりの中で
津波防災を推進することを目的として、
平成23年12月に「津波防災地域づくりに関する法律」
(平成23年法律第123号)が成立しました。
この法律が、神奈川県が県内の『津波浸水想定』を設定し、
『津波災害警戒区域』を指定する根拠となります。
津波災害警戒区域は、
平成27年に神奈川県が公表した津波浸水想定と
同じ区域となりますが、従来の「浸水深」に加えて、
新たに「基準水位」という浸水深に建築物等への衝突による
津波のせり上がり高を加味した0.1m単位のデータが
県から公表されます。
津波災害警戒区域の指定市町村について

令和元年12月に神奈川県で初めて小田原市、真鶴町及び湯河原町が
指定されました。
続いて、令和3年3月22日に藤沢市が指定されました。
県内の5市町において、津波災害警戒区域を指定しました。
市 町 名 | 指定年月日 | |
01 | 川崎市 | 未指定 |
02 | 横浜市 | 未指定 |
03 | 横須賀市 | 未指定 |
04 | 三浦市 | 未指定 |
05 | 三浦郡葉山町 | 未指定 |
06 | 逗子市 | 未指定 |
07 | 鎌倉市 | 未指定 |
08 | 藤沢市 | 令和3年3月22日 |
09 | 茅ヶ崎市 | 未指定 |
10 | 平塚市 | 未指定 |
11 | 中郡大磯町 | 未指定 |
12 | 中郡二宮町 | 令和3年3月22日 |
13 | 小田原市 | 令和元年12月24日 |
14 | 足柄下郡真鶴町 | 令和元年12月24日 |
15 | 足柄下郡湯河原町 | 令和元年12月24日 |
藤沢市の指定区域
藤沢市(2分割の1)
藤沢市(2分割の2)
*現時点では位置図へ飛ぶようにしておりますが、市役所のHPが
変更となった場合は、ご了承ください。
*詳しくは、市町村のHPや直接ご確認ください。
まとめ

警戒区域に指定されると
〇「基準水位」が公表され、
浸水深+建築物等の衝突によるせき上げ高がわかり、
避難場所の高さが明確化されます。
〇警戒区域内に立地し、「藤沢市地域防災計画」に定められた、
病院、学校、幼稚園、高齢者施設や福祉施設などの
要配慮者利用施設は、避難確保計画の作成及び訓練が
義務となります。
〇警戒区域内に位置する建物等を取引の対象とする場合には、
宅地建物取引業法に基づく重要事項説明が必要となります。
〇開発規制や土地利用規制は、生じません。
いつ発生するかわからない災害ですが、
今回ご紹介させて頂きました情報等を耳にしながら、
いざという時に、対応できるよう日々気を付けていきましょう。
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